岩月ユキノ / Yukino Iwatsuki
2020.6.12 (Fri.) - 7.4 (Sat.)
11:00 - 19:00( Closed on Sunday and Monday )
緑の生活
"家 / House" 2019, 41 x 53 cm, oil on canvas
"部屋 / Room" 2020, 45.5 x 53 cm, oil on canvas
"部屋 / Room" 2018, 60.6 x 72.7 cm, oil on canvas
MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
MEGUMI OGITA GALLERY B1 2-16-12 Ginza, Chuo-ku, Tokyo
この度メグミオギタギャラリーでは、約2年ぶり7回目となる岩月ユキノ新作個展「緑の生活」を開催致します。
1975年生まれの岩月ユキノは、1998年に金沢美術工芸大学視覚デザイン科を卒業しました。国内での個展の他、2019年には第13回国際アルテ・ラグーナ賞、チェルシー国際ファインアートコンペティションにそれぞれ入賞し、海外で作品が展示されるなど精力的に活動を続けています。
見るという行為は岩月の制作に置ける重要な要素の一つです。ありふれた日常に魅せられた作家にとって、光や色、風景など眼前に広がる世界は生の実感を伴う信頼の対象となります。そして見ることを突き詰め、「現実=生活」の中に理念や理想を見出し具現化しています。そこには空想とも、また写実とも異なる、慎ましい日々の中で育まれる純然たる美の発見があります。作家はとかく嫌われがちな生活感を捉え直し、むしろ美しく尊いものとして作品に昇華しているのです。
小さな家と動物や南国の植物、布団のある和室の室内から見える生茂った植物などは、岩月の生活や旅先では当たり前に存在するものの組み合わせです。全体に平面的な画面には、背景や建物、生き物など全てが主張すること無く、集まったものが醸し出す空気が描かれています。そして異化*した作品から静かに染み出す絵そのものの存在を感じ取ることができます。
今展では油彩画の新作を中心に、タイなど旅先で心に留まった光景を描いたドローイングも展示致します。目まぐるしい社会の変化の中にありながら、一貫したテーマに基づき真摯に向き合って制作された作品は約15点となります。岩月ユキノ新作個展「緑の生活」は、会場にお越し頂けない方のためにウェブ上でも展覧会を公開致します。
*慣れ親しんだ日常的な事物を普段とは異なった目線で捉える表現方法
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