串田孫一 / Magoichi Kushida
辻まこと / Makoto Tsuji
2019. 8.2 (Fri.) - 10 (Sat.)
11:00am - 7:00pm(Closed on 8.5)
Opening Reception 8.2 (Fri.) 17:30 - 19:30
「串田孫一・辻まこと展」植田俊一郎コレクション
辻まこと『岳人』(1973年9月号)、『山からの言葉』(平凡社、1996年発行) 表紙原画
串田孫一 "プロメテウス" 1982年
MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
この度メグミオギタギャラリーでは、「串田孫一・辻まこと展」植田俊一郎コレクションを開催致します。
植田俊一郎氏は、大学時代に版画作品を購入したことをきっかけに、以後現在まで現代アートのみならず、漫画家や絵本作家の原画や版画、陶器等、多岐にわたるコレクションを形成してきました。
辻まことは詩人、画家であり、山岳、スキーをテーマとした画文や文明批評的なイラストで知られます。
著作は風刺画文集「虫類図譜」「山からの絵本」「山で一泊」「すぎゆくアダモ」などで知られ、1971年1月から1976年2月まで雑誌「岳人」の表紙を担当しました。
作品は軽やかなタッチで岳人たちの楽しげな表情がよく表現され、自然と人間が調和した瞬間を伝えています。
串田孫一は詩人、哲学者、随筆家で、500作以上の著作があり、本の装丁、挿絵も作家自身で制作していました。植田氏は、学生時代から串田のエッセイを好んで多数の著作を読み、高校の教科書にもよく掲載されていたといいます。
作品は大人の絵とは思えないユニークな絵が魅力的です。
また辻は父親と放浪生活を共にした後、今のフリーターの走りのような、スキーの指導、ギター、雑誌の書評など多岐に渡り活躍する生活をしていたことでも知られています。一方で串田の父は三菱銀行会長、東京帝国大学を卒業するなど、辻とは対照的な生活ぶりでしたが、中学時代から登山を始め、「歴程」「アルプ」を介して、辻と串田は親しくなり「私の博物誌」などの共著もあります。
今展では、辻作品は「岳人」表紙原画14点、油彩1点、他3点を展示し、串田作品は、1969年から1982年に制作された水彩画9点を展示致します。
辻、串田作品を一堂に紹介する貴重な機会となります。「串田孫一・辻まこと展」にぜひご期待ください。