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川野美華 / Mika Kawano

2019. 6.18 (Tue.) - 6.29 (Sat.)
11:00am - 7:00pm(Closed on Sun., Mon. and public holidays)

Opening Reception 6.18 (Tue.) 17:30 - 19:30

ミカワールド その3

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"室内Ⅰ" 2005, 162 x 130cm, Oil on canvas

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"NARKISSOS" 2012, 145.5 x 97cm, Oil on canvas, bead

MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

 この度メグミオギタギャラリーでは第3回目となる川野美華 個展「ミカワールド その3」を開催致します。 

 川野美華は1983年大分に生まれ、別府大学文学部芸術文化学科絵画表現コースを卒業、同学科研修生を終了しました。第87、88回春陽展奨励賞、第89回春陽展春陽会賞、第93回春陽展損保ジャパン日本興亜美術財団賞、2007年別府アジアビエンナーレ絵画別府市美術館賞、2010年審査員特別賞を受賞。現在は個展、グループ展で精力的に作品を発表しています。 

 淡い色調の中に異形の生物が動き回る川野の作品は、不気味でどこかエロティックでもあり物語の一場面のようです。西洋の神話や聖書の題材と川野自身の日常を組み合わせ、独自のアトリビュートを描き展開する作品は、見るものを容易に惹きつけ、まるで不思議な世界に迷い込んだ感覚にさせます。リズミカルに描かれる細い線は、動勢があり無意識の中から自然に湧き出てくる詩や音楽のようでもあります。

 2017年1月に開催した個展「夜行性の庭」では肌色を、2018年5月の個展「ミカワールドその2」では赤を基調とした作品を展示しました。
 「赤」は体内を巡る血、「肌色」は表面を覆う膜で、人間の内と外を描いていますが、「黒」はその人の存在が何かと関わる事で出来る影です。
 血の「赤」と皮膚の「肌色」が同時に存在し、それを1人の人間とすると、「黒」は他者との関わりから生まれる影です。人間の内面にある影も他者とのコミュニケーションから出来ているのかもしれません。
 川野の描く「黒」は、「赤」と「肌色」が交わることで、人間の内面の奥深くに隠れている影を映し出しているように感じさせます。

 今展では、大作3点に加え、未発表の小品など約9点を展示します。川野美華の世界を一挙にご覧頂ける、貴重な機会となります。ぜひご期待ください。

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