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濱口健 / Ken Hamaguchi
2018. 9.7(Fri.) - 9.29(Sat.)
11:00 - 19:00( Closed on Sunday and Monday & Public Holiday)

Opening Reception 9.7(Fri.) 17:30-19:30

Selected Old Stuff Vol.3

Ultimate_Mixer_232.jpg

"Ultimate Mixer #2" 2018,41 x 41cm, acrylic on canvas

"with OBI" 2018, 116.7 x 116.7cm, acrylic on canvas

“地獄の食生活 2012 #10” 2012, 145.5 x 112cm, acrylic on wooden panel, collage

濱口健の「ゴジラ」作品(1997年作)が使用された。
“ゴジラ” 1997, 162 x 130cm, acrylic on canvas

MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

この度メグミオギタギャラリーでは 9 月 7 日(金)から 9 月 29 日(土)まで第 3 回目となる濱口健 個展「Selected Old Stuff Vol.3」を開催します。
  濱口健は 1997 年、多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業後、イラストレーションを中心に活動する側ら地道に作家としての作品を作り続けています。

 濱口健は、丁寧にきっちりと一つ一つの工程を大事にしながら無意味な絵画を仕上げる作家です。 描かれるモチーフは音楽バンドやポルノ、ヤクザなどマニアックな印象を与え、作風はキッチュで派手とも評される一面を見せながらも、卓越した画力と抜群の構成力があります。「バカバカしい絵」とか「しょうもない絵」に一生をかけてどれだけの力を注ぐことができるのか?が作家としての一貫したテーマであり、描かれた文字やモチーフ同士の組み合わせのズレ、ちぐはぐさを自身の技術で作品に昇華させていることが濱口作品の大きな特徴です。

 観音経とラーメン、ロックのレコードジャケットの人と動物の入れ替えた作品など見るものに戸惑いを与えます。彼の作品から見て取れるのは昭和の看板画です。クライアントの要望を汲みながら、なんとか一つの絵に仕上げダサくともインパクトのあるイメージを作り上げてきた我が国の看板文化を彷彿とさせます。昨今の看板は何のものかわからず、おしゃれっぽくなり味気ないものになってきました。また、濱口健の作品は近代の日本人が必死に消し去ろうとしてきた日本らしさが前面に漂います。しかし、そこにこそ我々の心に響く本当の日本があるようにも感じられます。

 全てが時代のマーケティングによっておしゃれっぽく小綺麗にまとまり退屈なもので溢れた現代に濱口作品は意味を持ってくるのかもしれません。

 今展では過去の未発表の作品からラーメン観音経、動物レコードジャケット、洋楽ロック日本版ソフトラフタッチバージョン、そして看板画の集大成ゴジラの大作など様々な作品を一堂に展示致します。
 無意味の意味がわかるような展示にどうぞご期待下さい。​

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