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Hikari Shimoda

Hebru Brantley

Michael Sowa

Satoru KOIZUMI

Kengo Nakamura

Issei Otani


2021.5.14 (Fri.) --6.12 (Sat.)
11:00 --19:00

Closed on Sun., Mon. And public holidays.

* As we do not accept enquiries about artists or works via phone, please email us info@megumiogita.com .

* You may be asked to wait for admission when the gallery is crowded in order to prevent infection with coronavirus.

Portraits

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下田ひかり / Hikari Shimoda

“今を生きる#3 / Living Now #3” 2021, 91 x 72.7 cm, acrylic, oil and newspaper on canvas

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ヘブル・ブラントリー / Hebru Brantley

“Both Are Him” 2021, 76.2 x 76.2 cm, mixed media on canvas

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ミヒャエル・ゾーヴァ / Michael Sowa

“Underwater Stalker” 2021, 55 x 50 cm, acrylic on hardboard

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小泉悟 / Satoru KOIZUMI

“Blue Rhino” 2021, 39 x 26.5 x 22 cm, woodcarving, polychrome, resin

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中村ケンゴ / Kengo Nakamura

“自我曼荼羅 / Ego Mandala” 2021, 100 x 100 cm

mineral pigment, pigment and acrylic on Japanese paper mounted on wood panel

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大谷一生 / Issei Otani

“RESPONSE” 2021,66 x 62 cm, acrylic on paper (poster)

メグミオギタギャラリー 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

MEGUMI OGITA GALLERY B1 2-16-12 Ginza, Chuo-ku, Tokyo

 この度メグミオギタギャラリーでは、6人の作家による特別展 “Portraits” を開催致します。

 下田ひかりは京都嵯峨芸術大学短期大学を卒業後、2008年より現代アーティストとして活動を開始しました。彼女は一貫して、概念としての子供のポートレートを制作してきました。「全ての人であり、誰でもない」子供の姿は現実社会の映し鏡でもあります。今展に向けて彼女は、不安や恐怖が人類の共通言語となった2020年に生きた人の姿を、多くの傷や一見不穏にも見える人物として描きました。背景には新聞紙をコラージュし、新聞という媒体の持つ現代性や今が過去になるなどの意味を持たせています。

 ヘブル・ブラントリーはシカゴに生まれ、クラーク・アトランタ大学で映画の学士号を取得、現在はロサンゼルスを活動拠点にしています。彼はコンセプチュアルなキャラクターを通して、鑑賞者を彼の作品世界に引き込んでいきます。彼が生み出すキャラクターは郷愁、精神、力や希望など複雑な人間の内面を表現しています。そうした重層で多面的な作品の中にも、鮮やかな配色やポップアート的なモチーフが鑑賞者に親近感を与えています。彼の作品は従来のヒーローや主人公の見方に対する挑戦であり、鑑賞者に新たな視点を与える独自の物語でもあります。

 ミヒャエル・ゾーヴァはベルリン生まれの画家・イラストレーターです。彼は1992年に画家として本格的に活動を始めると、ジャン・ピエール・ジュネ監督の映画「アメリ」(2001)で劇中に使われる絵とランプを制作し、その知名度を確固たるものにしました。1枚の絵の中にいくつもの次元が同居しているかのような、ユーモラスな世界観と緻密な画風は世界中で熱狂的な人気を誇り、絵本の挿絵などを通して日本でもよく知られる作家の1人となっています。

 小泉悟は2009年に沖縄県立芸術大学大学院の彫刻専修を修了し、現在は沖縄を制作の拠点としています。国内外のアートフェアやギャラリーでの作品展示、ディズニー公式コラボレーション作品の発表など、近年ますます注目度が高まっている作家の1人です。彼は獰猛なものから脆弱なものまで、自然の中で特性を活かし生きる様々な動物と、社会の中で生きている人間の顔と姿を調和させ、1つの命を生み出します。伝統技術で彫り上げられた一見愛らしい木彫作品からは、多様な現代社会に対する彼の深い考察が見て取れます。

 中村ケンゴは多摩美術大学・大学院で日本画を学び、E メールで使われる顔文字、ワンルーム・マンションの間取り図、マンガの吹き出しやキャラクターのシルエットなど、現代社会を表象するモチーフを用いたユニークな絵画を制作しています。また他ジャンルのクリエイターとのコラボレーションのほか、展覧会、シンポジウムなどの企画運営を手掛けるなど、現代を代表する美術作家の1人として活躍しています。近年は個展の開催や美術館での作品展示など、海外での評価の高まりも顕著です。

 大谷一生は和光大学芸術学科で学び、身近な存在を題材として描きながら精力的に作品を発表してきました。音楽、ファッション、ホテルなど、作品提供の場は留まるところを知りません。彼は対象物の歪みによって主観を強調させるような力強い描写、鮮烈な色彩による感情表現、平面的な画面構成、リズミカルな線描による強弱、水墨画を思わせるグラフィックな表現など、西洋と東洋の異なる要素を大胆に融合させ、自身の経験に基づく独自の作品世界を展開しています。

 肖像画の歴史は長く、古くは理想化された時の権力者から、時代の変化と共に大衆の記念として描かれたものへと移行し、写真がそれに代わると全く別の意味を持つようになりました。ただ絵を描くにも特別な意義を求められる現代において、とりわけ肖像画の果たす社会的な役割は議論の的になっています。かつて被写体の主役は人間でしたが、近年ではキャラクターや動物も対等に描かれるようになり、作家がより親しみを感じるものが作品に投影されていることが分かります。またそこから写真に写らない対象物の本質や、内在するメッセージを読み取ることもできます。

 今展では国を超えて活躍する6人の作家による絵画や彫刻など約15点の肖像作品を展示し、理想や思い、不安、悩みなどを持つ多様な現代人の姿を観察します。特別展 “Portraits” は、会場にお越し頂けない方のためにウェブ上でも展覧会を公開致します。
 

弊廊では安全のため、スタッフのマスク着用、手指の消毒、スペースの清掃および換気を行なっております。
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